漢方生活のススメ~中医師の妻の日記

漢方生活でいつも元気に。

よもぎ(艾葉)の季節

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東京では見たことないけど。よもぎってどこに生えているのかな。

春は(今春だよね。。)冬に隠れていたものが芽を出すとか、人々の細胞も元気に活動し始める時期。少しずつ暖かくなるに連れて、私たちも体を動かすことを忘れずに、歩くのもいい、今はジムも行きにくいから、家の周りをぎゅっぎゅっと歩いてみるとか。私は自転車で坂道を登ってお買い物へ行ったり、家事だって運動になることもある。

 

ところで、今Facebookで盛り上がっている会がある。『薬草教室友の会』

そこで皆さんが絶賛されているのが、このよもぎである。

おそらくよもぎが漢方だと思わない人もいるでしょうが、とにかく飲んだり、食べたり

塗ったり色々工夫を凝らして取り入れている。

 

うちは、よもぎというと

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お灸、良い匂いがします〜

これを思い出します。

夫は子供達が小さいときは、薬よりも、漢方薬よりも、鍼灸を利用して

健康管理をしていました。

下痢をした時は裏内庭という足の人差し指の裏に小さく

お灸をすると、すぐ止まりました。足三里にもよくお灸してます。

 

あとは、お茶。

よもぎのお茶がネットとかでも売ってますよ。

中国でもよもぎ餅もこの時期たくさん売っています。

美味しいですよねー!

 

よもぎが人気なのは、その効能の多さ

『病を艾(と)める』ともいうように。

 

食物繊維はほうれん草の10倍近くあり、特によもぎに含まれる

クロロフィルと言う成分は食物繊維の5000分の1の大きさで、

小腸絨毛の奥に蓄積したダイオキシン残留農薬、有害金属(水銀、鉛)を

取り除いてくれる働きがあります。


 また、発がん抑制因子を増加させ、がん細胞やウイルスを阻止したり、

食物繊維との相乗効果で血中コレステロールを低下させる働きがあります。

浄血作用で血液をサラサラにするので、アレルギーや高血圧にも有効で、

よもぎに豊富に含まれる食物繊維との相乗効果で血中コレステロールを低下

させる効果も期待できます。
 

さらに、肌に付ける事によって、切り傷やアトピーなどの改善に

昔から使用されてきました。

このような時期ですが、季節の植物がこんなにすごいんだよって

感じながら取り入れてみてくださいね。

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これも、忘れずに食べなきゃっ!笑

 

 

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中医師の夫

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今は蘇州の日系クリニックで働いています。

日本では中医科がないのですが、中医とは東洋医学のことです。漢方薬鍼灸、などなど。西洋医学の知識も持っていなければなれません。中国では中医薬大学という東洋医学医大があります。6年間しっかり勉強して卒業試験、国家試験もかなり難しいです。中国の大学病院の中医科には、先生の周りに医学生が何人かいて、先生が診察した患者さんの脈を触れたり、処方箋を記録しながら経験を積む医学生がいっぱいいます。これは普通の光景です。中国の方々はこれが当たり前のこととして、断らなくても触らせてくれます。良い医師を育てないといけないですよね。

 

夫は中医師としてのみならず、日本で鍼灸師の資格も持っています。日本のお灸はとても良いと絶賛してます。私と結婚して、しばらくは日本で暮らしましたが、日本の漢方薬は日本の医大を卒業した医師しか保険診療できないので、中国で日本人が利用するクリニックで勤めて10年以上経ちます。多くの日本の方を治療できて、充実した日々を過ごしています。

でも、本当は日本で診療をしてほしかった。日本で東洋医学の真髄を広めてほしかった。

私はいろいろなところにかけ合いましたが、だめでした。

日本は東洋医学制度はないので、西洋医学の医師のみできますと。

大学がないですから、と。

政治家にもお会いして、どうして日本がなぜ東洋医学が発展しないのですか?と

聞いたら、『これは国民が動かない限り、政治家にはどうもできない』と言われました。

東洋医学が素晴らしいのはよくわかっている。西洋医学にできないことが東洋医学にできることがたくさんあるというのも知ってて、私たちも動いた。

でも、ある理由でできない。

愕然としました。

その理由はここに書けないけど、これは無理だと思って

私たちは上海に移住しました。

中国で日本の方々に中医の良さを伝えましょうと。

 

今、私は親の介護のために日本に戻ってきました。

夫は必死に蘇州のクリニックで今日も日本人の患者さんのために

頑張ってます。

 

いつか日本で働ける日が来るといいな。。

 

昔、漢方薬保険診療で利用できなくなりそうだった時

国民は猛烈に反対して、今は無事に保険診療で出してもらえる。

このパワーでぜひ日本に、『本物の東洋医学』という治療の選択肢が

できる医療になればいいなあ。

だって、今お医者さん達は

診察中に漢方薬ハンドブックを見ながら、漢方薬選んでるよ。。涙

違うでしょ。。。

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コロナ禍で医療現場で働いている方々のために

まずは、この方々に感謝を伝えたい

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ありがとう。がんばって!

南天が好きだ。

真っ赤な実を見ると、力が沸く

漢方とは関係ないけど、南天がなんで喜ばれるのかというと『難が転じる』

というイメージなんですね。

 

まず、医療現場の方々が今必要なことは

1    コロナに感染しない、免疫力

2   体力

3   睡眠

4   折れない心

5   周囲の理解

 

西洋医学にできないが東洋医学にできること

それは『免疫をあげる』ことです。

漢方には、たくさん免疫をあげる薬があります。

それと、鍼灸

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[編集] 脛骨前面を下からなで上げていって止まった部分と、腓骨頭の下一寸にある陽陵泉穴の中間点で、膝の皿の下のくぼみから指4本分下の向うずねの外側。通常、座るか、仰向きに寝て、膝を曲げて取穴する[

難しいね。足三里で調べると、ネットでたくさん載ってます。笑

そこにお灸をするのです。

本当に本当にこれはすごいです。

 

2 体力

動くことです。

体が温まると、免疫も上がります。

なんでもいい。自転車でも散歩でも、体操でも、YouTubeでも観ながら

動いてください。

 

3  睡眠

ストレスだったり、緊張だったり眠れないかもしれませんよね

女性だったら加味逍遙散が飲みやすいと思います。

www.tsumura.co.jp

不眠も漢方いろいろあります。参考にしてくださいね。

とにかく、ぐっすり眠らないといけません。睡眠はすごく大事です。

横になってきちんと眠らなければいけません。

睡眠時間をあまり気にしない方もいますが。徹夜なんかしたら

体調一気に崩れます。気をつけてくださいね。

 

4 折れない心

信じていただけるかわかりませんが

漢方には『心が楽になる漢方薬』がたくさんあります。

飲むと楽になります。これもいろいろあるし、体質によって

違います。

 

メンタル症状に使われる漢方薬のいくつかをご紹介します。
●半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):
不安感や緊張感・イライラ・抑うつ・不眠・神経性の動悸等の症状に効果がある。特に不安症状で喉の詰まったような感じ、喉が圧迫されるような感じがある時によく使うためパニック障害の治療に使い易い。
酸棗仁湯(さんそうにんとう):
昔から睡眠薬として使われ精神を落ち着かせ、安らかに眠りを誘う働きがある。思い悩んで眠れないタイプの不眠症に適しており一日数回服用する。
●加味逍遙散(かみしょうようさん):
冷えのぼせ・生理不順・更年期障害等に用い、自律神経失調に伴う不安・不眠・イライラ等の症状と肩こり・頭痛・頭重・上半身の熱感・下半身の冷え等の症状を和らげる。女性の精神神経症状に効果があり。
●抑肝散(ヨクカンサン):
神経の高ぶりを鎮める薬で、イライラ感や不眠等のメンタル症状の他、赤ちゃんの夜なき・ひきつけ等に使われる。体への負担が少ないため、最近は高齢者のイライラや不安感等にも使用され、全年齢層に使える薬。

 

5 周囲の理解

医療従事者ががんばって働いてくださるから、私たちが安心できるのです。

応援する気持ち、全ての国民が持つべきだと思います。

優しい気持ちって、薬と同じくらい

効果があると思うな。。

 

本当に感謝だし、

早くコロナ騒動が終わって欲しい。。

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漢方生活とは

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漢方生活とは漢方薬を飲むことだけではない。

 

漢方生活、それはまず養生ということ。

まずは自分の体、家族の健康について、しっかり知ることです。

1   体質

2   遺伝

3  ストレス

4  環境

この4つをよく知ることです。

 

体質 : あなたの体質は、冷え性か暑がりか、便秘症だったりすぐ下痢するとか

     太ってる、痩せてる、アレルギー、胃が弱いとか、よく鼻炎があるとか、

     イライラしやすい、目が弱い、食欲、肩こり

     * なんらかの気になる体質があるはず

遺伝 :  ご家族に がんになった方が多い。脳梗塞などの脳の病気

      胃が弱い、糖尿病、高血圧などの慢性病にかかった方が多い

      ご家族がかかりやすい病気がある など

ストレス : 今自分はどんなストレスがあるのか、

       またそのストレスによってどんな病気になりやすいと思うか。

環境  :  職場の環境

       毎日遠くまで通学や通勤しているとか

       いつも室内にいるのか、室外にいるのか

       子育てで忙しい 、介護してる、 病院勤め

       いろいろ特別な環境にいる など。

 

この4点をまず心に留めて、自分はどんな健康管理するべきなのか

考えてみましょ。

決してテレビやネットで『これが効く』と言われても飛びつかないことです。

それがあなたにとって役に立つことかどうかを、良く考えて取り入れることです。

 

冷えやすい人が、体を冷ますものを取り入れてはダメだし、

熱がこもっている人に、高麗人参を飲ませたら、鼻血がでちゃう。

イライラしやすい人には心を落ち着かせるものを、

元気がない人には、力が出るものを

がん患者さんが多いご家庭の方は、がんの予防を

糖尿になりやすい家庭の方には、対策の薬膳を

いろいろ考えてみて欲しいのです。

 

それは、あなたの人生を大きく変えることなのです。

いつも病に悩んでいる人生より

対策して元気に日々過ごして欲しいのです。

 

これからその対策法を

いろいろ書いていきますね。

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ブログ始めます。〜 読んでくれて、ありがとうございます。

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『たんぽぽ』は蒲公英という漢方です。胃の不調や消炎作用、母乳促進に良いよ。


初めまして!

みなさん、このページを覗いてくれてありがとうございます!

ブログを書くのは久しぶりです。以前自分が上海に住んでいる時に

『上海ハーブダイアリー』というブログを書いていました。

夫から伝授されている、漢方生活のこと、もう一度書き直そうと思います。

 

今、コロナ禍の中で、ワクチンもまだ打てない、どうやって

自分の健康を守っていいか、どうやって家族をコロナから守るか。

悩んでいる方も多いと思います。

みなさんの生活に少しでもお役に立てればいいなって思うのです。

健康な人生は、幸せを導いてくれます。

早く活気に溢れる、笑顔が溢れる日本になりますように。